疾患が生じた関節の代わりに取り付ける人工関節や四肢の機能や外見を補うために用いる義肢などは,人体に直接影響(痛みなど)を与えるため,その耐久性がとても重要視されます.
しかし,これらの耐久性に関する研究・調査はこれまで制限された環境下でしか行われておらず,実際の使用環境である日常生活においての負荷を推定することはできません.
本研究は日常生活における人間の挙動が骨格や関節などの構造(機構)に対してどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とし,まず人体に装着して長時間かつ精度良く挙動を計測することができるシステムを開発しました.
現在は人体の腕を対象とし,開発システムを用いて1日挙動計測を行い,日常生活における腕挙動の特徴・傾向を解析しています.
関連論文
Development of human movement measurement device for long-term measurements (Measurement, Elsevier)